県道75号線から看板を目印に側道に入り、
海岸に向かって急坂を下ります。
道は狭く、地面は不安定。慎重に車を走らせます。

鬱蒼とした樹木の間を長い時間をかけて下りていくと、
突然、視界が開け、広い更地にたどり着きました。

周囲は奇岩や、巨岩がひしめき合い、
荒々しい太平洋の波が海岸に打ち寄せています。
海岸の脇にはぽっかりと空いた広い洞穴がありました。
ここは「馬立の岩屋」と呼ばれる場所だそうです。
その昔、第10代島主種子島幡時(はたとき)が、
この洞穴で忽然と姿を消し、連れていた愛馬だけが
洞穴の前で立ちつくしていたことから、名付けられたとのこと。
(現在は落石の危険があるため、立ち入り禁止)

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人里離れた場所にあるこの海岸は手つかずの空気が漂っています。
人の介在はほとんどなく、ありのままの地球がそこにある。
そんな原生自然の美しさを感じました。

県道と海岸を結ぶ長い道は、
人の世界と自然の世界を隔てる境界線だったのかもしれませんね。

大昔の地球の姿を感じとれる「犬城海岸」。
人の手が入った光景は穏やかで美しいですが、
人の手が入っていない光景は荒々しくて美しかった。

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犬城海岸(馬立の岩屋)

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