とても静かな場所に、
とても豊かな歴史があります。

たとえば基礎石と柱の下の間にある銅板。
管理人さんによれば、おそらく
虫除けと腐食防止のために置かれたもの。
銅にそんな効果があることは知らなかったし、
昔の人の知恵に驚きます。

それから連子窓。細長い木材が縦に連なる窓です。
窓のスライドで光と風を調節できる仕組みになっています。
実際、動かしてみると光の入り方の変化がわかります。

そういった様々な昔の建築技術を知るたびに、
昔の人の工夫に敬服です。
150年以上前の建物に驚嘆の連続でした。

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ひと通り見おわった後、
何とはなしに縁側でぼーっと庭を眺めます。

国の重要文化財にもなるほどの民家ですが、
その時は私一人でした。
そんな歴史的な空間で自分の部屋のように
ゆっくりと過ごす、至上の時間。

とても静かで家屋を通り抜ける風は心地いい。
縁側に座って、人生のこと、恋のこと、仕事のこと、
いろんなことをのんびり考えていました。
150年以上の時間に包まれた空間が、
いつもより、こたえをくれた気がします。

家づくりの知恵を見ることも、
ちょっとゆっくりすることも、
古い家は、新しい家より、おもしろい。
そう思いました。

古市家住宅

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