門倉岬から車で数分のところに観光客はおろか、
地元の人さえもほとんど訪れない場所があります。
そんな人気のないひっそりとした場所で、
種子島の名産のひとつ「天日塩 七つの海」は作られていました。

その地に赴いてまず目に入るのが、
流下式塩田という木と竹で作られた立体的な装置です。
いちばん高いところから海水が垂れ、竹の枝を伝わって下に
落ちていきます。ぴたぴたぴたぴた、と雨音のようのな心地のいい
連続音が耳に入ってきます。

生産者の関さんによれば、国内でこの製塩方式を採用しているのは
あまり多くないだろうとのこと。貴重な光景を目にします。
「一人でできるやり方を考えた時に、この形がいちばん
合うかなと思ったんです」と関さんは言います。

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天日塩というのは、火を使わずに太陽の熱と風の力で作る塩のこと。
自然の力だけで結晶化させます。
だから、口にしてみるとわかるのですが、
塩気が薄く、食べやすく、そして美味しい。
「謳うほどでもないけど、多少はミネラルあります。
 ほんと多少だけどね」と関さんはにこやかに話します。

そんな関さんの塩「七つの海」はファンも多い。
地元の方はもちろん、銀座の寿司屋さんや、
有名な鰻屋さんなど首都圏のお店でも使われているそう。
島内にも、島外にもたくさんの愛好者がいるんですね。

「七つの海」は島内のスーパーやお土産ショップで売られていますが、
人気商品のため、売り切れることもしばしば。
私も探しまわって4軒目で手に入れました。
お土産としても、島民の食材としても、名産品になっている。
そんな知られざる人気の塩があります。

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天日塩
※いつでも見学可能です。
 流下式塩田が稼働しているのは、
 10月~梅雨の時期なので
 お気をつけください。

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